官職

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大司農とは 三国志では梁習や司馬芝が就任

大司農だいしのうは中国の官職です。国家財政を担当する大臣で、前漢の時代に設置されました。もとは治粟内史ちぞくないしという職名でしたが、紀元前104年に、武帝が大司農に改称しています。【大司農の名称を定めた武帝】穀物、金属、物産、織物などを広...
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功曹とは 三国志では龐統が就任

功曹こうそうは中国の官職で、漢代に設置されていました。郡に所属する役人で、人事を担当し、官吏の採用や能力の査定などを行います。現代で言えば、地方自治体の人事局長にあたる存在です。郡の長官である太守は、地元との癒着を防ぐため、現地の出身者は任...
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司隷校尉とは 三国志では曹操や張飛、諸葛亮が就任

司隷校尉しれいこういは漢代や三国時代に存在した官位です。古代の周王朝の時代に「司隷」という官位があり、それが元になっています。司隷は「隷(罪人や捕虜)を司る」という意味です。古代では、懲役囚に公務(公共の工事や辺境の守備)の手伝いをさせ、そ...
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黄門侍郎とは 三国志では荀攸や鍾繇が就任 水戸黄門とも関係あり

黄門侍郎こうもんじろうは中国の官職です。皇帝の側近として、勅命を諸官に伝達する役目を担っていました。「黄門」は宮中の門のことで、秦や漢の時代には、黄色く塗られる習慣があったことから、この名称がつけられています。そして皇帝の侍郎(側近)は宮中...
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河南尹とは 三国志では夏侯惇や司馬芝が就任

河南尹かなんいんは地域名であり、官職名でもあります。後漢の首都・洛陽らくようがある地域なので、他と差別化するために「尹いん」が使われています。行政単位としては、郡と同じ規模です。この地域を担当する行政長官もまた、河南尹と呼ばれました。郡を統...
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太守とは

太守たいしゅは中国の官職です。秦しんの時代に設置された郡守ぐんしゅが元になっており、郡という行政単位を統治するのがその役割です。当時、郡守は行政のみを担当しており、軍事は郡尉ぐんいが担当していました。秩禄は二千石せきで、丞相じょうしょう(首...
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侍中とは 三国志では荀彧や馬良が就任

侍中じちゅうは中国の官職です。元々は皇帝の身辺に仕えて雑用をこなす係で、身分はさほど高いものではありませんでした。皇帝の衣服から乗り物、果てはたん壺の管理までしていたと記録されています。前漢の武帝の時代に、孔子の子孫である孔安国こうあんこく...
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宦官とは 蔡倫・曹騰・十常侍について

宦官かんがんは中国などに存在していた、去勢された上で、宮殿に仕える者たちのことを言います。もともとは去勢されているとは限らなかったのですが、後漢以降は去勢された者だけが宦官に就任したため、「宦官=去勢された者」と認識されるようになっています...
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丞相とは 三国志では曹操や諸葛亮が就任

丞相じょうしょうは中国の官職です。「丞」と「相」はともに「たすける」という意味です。これを合わせた丞相は、天子(王や皇帝)を助けて国政を司る役目を担いました。王の下で政務を総覧し、官僚を統率する最高官で、現代で言えば首相にあたる地位です。初...
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征北将軍とは 三国志では陸凱が就任

征北せいほく将軍は中国の官職です。後漢や三国時代などに設置されていました。「北を征する」の名の通り、北方を担当する方面司令官でした。征西・征南・征東将軍と合わせて四征将軍とも呼ばれます。使持節という独自の指揮権を与えられ、長史(副官)や司馬...