三国志

夏侯淵 騎兵を率いて活躍するも、黄忠に討たれた武将の生涯

夏侯淵《かこうえん》は曹操の挙兵に参加し、生涯に渡って仕えた重臣です。騎兵の指揮を得意としており、食糧輸送や、各地の反乱討伐で活躍しました。特に騎兵戦が多くなる涼州の討伐で真価を発揮し、馬超や韓遂を打ち破って平定に成功しています。その後は漢...
用語集

驃騎将軍とは 三国志では馬超や司馬懿が就任

驃騎《ひょうき》将軍は中国の官職名です。前漢・武帝の時代に創設されました。「驃騎」は「白まじりの赤栗毛の馬」や「馬が疾走する様子」を意味しています。初めて任命されたのは、匈奴《きょうど》という異民族の討伐で大活躍した霍去病《かくきょへい》で...
三国志

夏候惇 曹操から友人であることを望まれた、忠良な武将の生涯

夏候惇《かこうとん》は曹操に仕え、重んじられた人物です。戦場で左目を射られて失ったことから、隻眼の武将として知られています。演義では猛将というイメージをつけられていますが、史実では戦いは不得意で、内政や軍の統括といった面で実績を残しています...
官職

大司馬とは 三国志では劉備や曹仁が就任

大司馬《だいしば》は中国の官職です。古代の周(前1046-前256年)の時代に設置され、軍事や運輸を司りました。周では6人の行政長官で構成される六卿《りくけい》という地位がありましたが、そのうちのひとつです。前漢では前漢(前206-8年)の...

趙雲子龍 劉備に仕えて長坂で活躍し、劉禅を二度救った勇将の生涯

趙雲は劉備に仕えて活躍した武将です。個人としての武勇に秀でており、長坂の戦いでは乱戦の中で劉備の妻子を救出したことで知られています。関羽や張飛の死後に蜀軍の重鎮となり、高位に就任しました。そして諸葛亮の北伐にまで参加した後、死去しています。...
用語集

大将軍とは 三国志では何進や曹操、袁紹が就任

大将軍は古代中国で設置された官職です。秦から前漢への移行期(前206年頃)に任命され始めました。特に有名なのは、前漢の高祖・劉邦に仕えた韓信です。元は低い身分でしたが、才能を見いだされて大将軍に抜擢されると、別働隊を率いて各地を平定し、劉邦...
用語集

太尉とは 三国志では賈詡や司馬懿が就任

太尉《たいい》は中国の官職です。秦や前漢の時代に設置された、国軍の総司令官の地位でした。前漢の大尉前漢では武官の最高位でしたが、文官の最高位である丞相《じょうしょう》の下に置かれています。さらに太尉に就任するのは主に文官であり、武官が大きな...
用語集

司空とは 三国志では董卓や曹操が就任

司空《しくう》は中国の官職です。古くは周(前1046年-前256年)の時代に設置され、6名の行政長官で構成される六卿《りくけい》のひとつでした。この頃には「大司空」と呼ばれ、国家の土木工事を担当しています。現代で言えば、国土交通大臣に相当す...
用語集

牙門将軍とは 三国志では趙雲や魏延が就任

牙門《がもん》将軍は中国の官職名で、後漢や三国時代にも設置されていました。「牙門」という名前の由来は「牙旗《がき》の立つ軍門」から来ています。「牙旗」とは、将軍が自分の存在を示すために掲げる旗のことです。【牙旗の画像 旗ざおを象牙で飾り、獣...
用語集

裨将軍とは 三国志では黄忠や張遼が就任

裨《ひ》将軍は中国の官職で、後漢と三国時代にも設置されていました。「裨」は「補う」や「小さい」という意味です。このため、裨将軍は「将軍の補佐役」や「軍の副官」を意味する地位でした。類似の地位に偏将軍がありましたが、どちらも将軍階級に昇ったば...