官職

用語集

牙門将軍とは 三国志では趙雲や魏延が就任

牙門《がもん》将軍は中国の官職名で、後漢や三国時代にも設置されていました。「牙門」という名前の由来は「牙旗《がき》の立つ軍門」から来ています。「牙旗」とは、将軍が自分の存在を示すために掲げる旗のことです。【牙旗の画像 旗ざおを象牙で飾り、獣...
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裨将軍とは 三国志では黄忠や張遼が就任

裨《ひ》将軍は中国の官職で、後漢と三国時代にも設置されていました。「裨」は「補う」や「小さい」という意味です。このため、裨将軍は「将軍の補佐役」や「軍の副官」を意味する地位でした。類似の地位に偏将軍がありましたが、どちらも将軍階級に昇ったば...
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偏将軍とは 三国志では関羽、馬超、周瑜が就任

偏《へん》将軍は中国の武官に与えられた地位で、後漢から三国時代にも設置されていました。将軍の号にはいくつもの種類があり、大将軍が最上位です。一方で偏将軍は、将軍の階層の中では最下級になります。偏とは「かたわら」という意味で、偏将軍は「中心で...
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中郎将とは 三国志では董卓、関羽、張飛、諸葛亮らが就任

中郎将《ちゅうろうしょう》は中国の官職の名称です。光禄勲《こうろくくん》府(近衛軍)に属する指揮官で、平時においては、宮殿や皇帝の身辺を守る地位でした。禄高は比二千石でしたので、高い身分だったと言えます。(二千石にもいくつか種類があるのです...
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別部司馬とは 三国志では孫堅、劉備、関羽、張飛らが就任

別部《べつぶ》司馬《しば》は後漢の時代に設置されていた、武官の地位です。この言葉は「別部」と「司馬」に分けられますので、まずはそれぞれの意味を解説します。別部とは「別部」は「別営に所属している、独立性を持った部隊」という意味です。「部」は「...
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三公(三槐)とは

三公《さんこう》は中国における最高位の三つの官職のことです。その起源は古代の周王朝にあり、天子(王や皇帝)を補佐するのが役目です。外庭に三本の槐《えんじゅ》を植え、三公の座席をそれに向かって作らせた故事から、「三槐《さんかい》」とも呼ばれて...
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司徒とは 三国志では王允や王郎が就任

司徒《しと》は中国の官職名で、教育や人事、土地、財貨などを司る地位です。民衆の暮らしや統治に関わる立場だったのだと言えます。初めて設置されたのは周(前1046-前256年)の時代で、当時は六卿《りくけい》のうちのひとつでした。六卿とは、6名...
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騎都尉とは 三国志では曹操や張遼が就任

騎都尉《きとい》は中国の官職名で、軍事を司る地位です。皇帝側近の武官である光禄勲《こうろくくん》に所属し、比二千石という高い俸禄を与えられています。皇帝直属の騎兵である羽林《うりん》を指揮する役目で、近衛騎兵団の隊長とも呼ぶべき立場でした。...
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刺史・州牧とは

刺史《しし》は中国の官職名で、州の監察官や行政長官を意味します。初めて設置されたのは、前漢の武帝(在位 前141-前87年)の時代でした。もともとは、地方の役人(郡守など)が現地の実力者と結託し、不正を働くことが多かったので、これを監視する...