蜀文官

許靖 蜀の司徒を務め、人物鑑定に優れた善良な文官

許靖きょせいは蜀に仕えた文官です。 人物鑑定を得意としており、朝廷の人事官や、各地の太守を歴任しました。 董卓が台頭してからは各地を放浪し、蛮族が多い交州に逃げたことで、辛酸をなめることになります。 後に、その名声によって劉備に尊重さ...

楊戯 蜀臣たちを称賛する文章を残した、怠惰な官吏

楊戯ようぎは蜀に仕え、主に文官として活動した人物です。 能力はあったものの怠惰な性格で、上司に対しても礼節を守らなかったので、やがて姜維によって免官にされてしまいました。 一方では、友情に篤く、人の優れた点を見抜ける目を持っていました。...

彭羕 劉備に抜擢されるも、失言によって処刑された軍師

彭羕ほうようは劉備に仕え、抜擢を受けた人物です。 劉璋しょうの悪口を言って懲役刑に処せられましたが、劉備が益州にやってくると、会いに行って高く評価されました。 そして益州の平定に貢献をして重用されますが、思い上がって傲慢な態度を取ったの...

呂凱 永昌郡を守り、蜀に尽くした呂不韋の子孫

呂凱りょがいは蜀に仕え、南方の辺境を守った人物です。 雍闓ようがいらが蜀に対して反乱を起こした際に、彼らからの誘いを拒絶し、蜀への節義を貫きました。 そして蜀への連絡が絶たれながらも、永昌郡を守り通したことが諸葛亮から称賛され、太守の地...

張裔 孫権の追跡を逃れ、諸葛亮の副官を務める

張裔ちょうえいは蜀に仕えて活躍した文官です。 南方で反乱を起こした雍闓ようがいに捕らわれ、呉に送られましたが、やがて諸葛亮の要請によって帰還しています。 その際に孫権に才能を認められ、留められそうになりましたが、船を急がせて無事に蜀に戻...

楊儀 諸葛亮の側近となるも、魏延と争い、舌禍によって身を滅ぼした文官

楊儀ようぎは蜀に仕えた文官です。 並外れた事務処理能力を備えており、北伐の際に諸葛亮から重用されました。 諸葛亮の死後は、険悪な関係にあった魏延を葬り、蜀の国政の中心に座ろうとしましたが、性格に難があったために地位を失います。 それに...

楊洪 忠義と公正さを備えた蜀の良臣

楊洪ようこうは、劉璋や劉備に仕えた人物です。 私心を抑え、公のために尽くせる性格の持ち主で、内政や反乱への対処に活躍しました。 そして諸葛亮から相談を受けることが多く、信頼されていたことがうかがえます。 この文章では、そんな楊洪につい...

費詩 関羽の説得には成功するも、劉備の不興を買った直言居士

費詩ひしは、劉璋しょうや劉備に仕えた人物です。 劉備に命じられて使者を務め、前将軍の印綬を受けようとしなかった関羽を、説得するという働きをしています。 しかしその後、劉備が蜀の皇帝になるのに反対したり、諸葛亮の策に反対したため、不興を買...

王連 諸葛亮の副官を務め、蜀の財政を豊かにした政治家

王連おうれんは蜀の政治家で、劉璋しょうや劉備に仕えた人物です。 劉備に攻められた際に降伏せず、劉璋への節義を貫きました。 劉備が蜀を支配するようになると召し出され、地方長官や、特産品である塩や鉄の利益を管理する、重要な役割を任されます。...

向朗 諸葛亮の副官を務め、学問に励んだ能吏の生涯

向朗しょうろうは劉備や劉禅に仕え、内政面で活躍した人物です。 やがては諸葛亮の副官を務めるまでに立身しますが、馬謖ばしょくの逃亡を見逃したために、免官となりました。 しかし、以前の功績によって爵位や特権を与えられ、蜀の政府から尊重を受け...