諸葛亮孔明 劉備に仕え、北伐に挑んだ名軍師の生涯について

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諸葛亮は劉備に三顧の礼で迎えられて仕え、その子の劉禅をも支えた名軍師です。

孔明の字(あざな)でもよく知られています。

諸葛亮は劉備の漢室復興の志を受け継ぎ、生涯をその達成ために費やしました。

しかしついにその労苦は実らず、大業を成しえないまま戦場で力尽きています。

一方で、そのような生き様が後世の人々に強く印象を残し、「三国志」という物語の中で語られ続ける存在になりました。

この文章では、そんな諸葛亮の生涯について書いてみます。

shokatsuryou

【諸葛亮の肖像画】

諸葛珪の次男として生まれる

諸葛亮は181年に、諸葛珪の次男として生まれました。

父の諸葛珪は泰山郡の副長官を務めていましたが、諸葛亮が幼いころに死去しています。

このため叔父の諸葛玄の元で養育され、徐州に在住していました。

やがて戦乱を避けるため南方の荊州に移住し、そこで学問を学びつつ、農場を運営して生計を立てていたようです。

この生活は諸葛亮が27才の時まで続いています。

当時の荊州は劉表の統治によって比較的安定した情勢にあり、諸葛亮は生涯の半分を穏やかな日々の中で過ごしていました。

しかしその心には、自らの才能を世に表現してみたいという、強い自負心も宿っていたようです。

管仲・楽毅(がっき)に自らをなぞらえる

若い頃の孔明は誰にも仕官していませんでしたが、その才能には自信を持っていたようで、管仲や楽毅に自分をなぞらえています。

管仲も楽毅も、ともに中国の戦国時代に活躍した歴史上の名臣たちです。

もっとも、この諸葛亮の自己評価はほとんどの人に認めてもらえず、友人の徐庶や、人物鑑定に定評のある司馬徽(しばき)など、ごく一部の人たちだけが諸葛亮の才能を評価するにとどまりました。

この頃の諸葛亮は具体的には何も成したことがない人でしたので、そのような反応を受けるのも無理はありません。

誰かに仕えれば大きな結果を出してみせると自負していたようですが、仕えたい主君にはなかなか巡り会えなかったようで、27才になるまで浪人状態を続けています。

諸葛亮の親族には大勢力である曹操や孫権に仕えている者もおり、そのつてをたどればどちらに仕えることもできたと思われますが、諸葛亮は動きませんでした。

当たり前に強い者に仕え、当たり前に出世することには興味を持てない人だったようです。

それ以上の何かを求めていたものの、それが何なのか、本人にもはっきりとはわかっていなかったのかもしれません。

また、自負心が強すぎるあまり、容易に人に仕官を申し入れられない性格になっていたとも考えられます。

もしも劉備が訪ねなければ、生涯に渡って世に出ないままで終わった可能性すらあるかもしれません。

黄承彦の娘と結婚する

この浪人時代に、諸葛亮は荊州の名士である黄承彦(こうしょうげん)の娘と結婚をしています。

黄承彦から「私の娘は色が黒く、容貌もよくないが、才知に優れているので君にはふさわしいと思う」と薦められ、諸葛亮はこれを受け入れて結婚を承諾しています。

黄承彦は名士でありながら無官の諸葛亮に娘を嫁がせたのは、その才能を見込んでいた、ということなのでしょう。

しかし諸葛亮の知人たちはこれを知って「孔明の嫁選びを真似するな」などと言って囃し立てました。

諸葛亮は女性の容貌にこだわらず、才知を重視する性格だったということがわかりますが、一方でこの婚姻は、諸葛亮に荊州での人脈をもたらすことにもなります。

黄承彦は荊州の主である劉表や、実力者の蔡瑁と縁戚関係を持っていました。

このため、両者は諸葛亮の義理の叔父になりました。

その関係を利用すれば、劉表に仕えて地位を得ることができたでしょうが、諸葛亮は劉表を主君には選ばず、浪人生活を続けています。

こういった動きを見るに、諸葛亮の黄承彦の娘・黄夫人との結婚は、その人脈を期待してのことではなかったのでしょう。

なお、この黄夫人には、後に木牛や流馬といった輸送用具の発明者になったという伝承があります。

【次のページに続く▼】

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